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足汗は手術で治る?

足の裏にたくさん汗をかいてしまって、靴下の替えが手放せないと困っている人も少なくありません。

 

足汗はどのようにケアすれば症状が抑えられるのでしょうか。

 

足汗を治したいと思った時に気になる手術ですが、どのようなものになるのか勉強して不安を解消しておきましょう。

 

まずは医療機関を受診してみましょう

 

足汗の症状がひどくて日常生活に支障をきたしている場合、なんとかして治療したいと誰もが思うものです。

 

足汗の治療を始めるには、まずは医療機関を受診して、現在の状態を自分で詳しく知っておく必要があります。

 

【内科を受診した場合】
足汗だけでなく、他の部位でも多汗の症状が出る場合は、内科的な病気の可能性もあります。

 

特に、最近少しおかしいな?と思う症状が汗以外にもある場合には、まずは内科を受診することをおすすめします。

 

【皮膚科を受診した場合】
一般に、汗がたくさん出て困るという症状がある時に、まず受診するのが皮膚科です。

 

皮膚科では、発汗を促す神経を遮断する内服薬や、専用の制汗剤を使った薬物療法を行うことが一般的です。

 

医療機関によっては、イオントフォレーシスと呼ばれる微弱電流から出る水素イオンを使った治療を行うこともあります。

 

イオントフォレーシスは、刺激性の皮膚炎になる場合があるので、肌の弱い人には不向きかもしれません。

 

薬物療法でもイオントドレーシスでも、保険が適用されるので、比較的費用の負担が少なくて済みます。

 

【美容形成外科を受診した場合】
美容形成外科では、神経伝達物質であるアセチルコリンの分泌を抑えるために、ボツリヌス菌から出るたんぱく質の一種を患部に注射するボトックス注射という治療を行います。

 

ボトックス注射は、重度の多汗症の場合には保険適用されますが、汗の治療でボトックス注射をするというとまだまだ美容的な意味合いが強いとされ、保険が適用されず自由診療のみで診察しているクリニックなども多くあり、その場合は費用が10万円前後と高額になる場合がほとんどです。

 

ボトックス注射は痛みが強いので、痛みに弱い人には不向きでしょう。

 

【心療内科や神経内科を受診した場合】
緊張することで足裏に汗をかいてしまうという人は心療内科や神経内科の受診がおすすめです。

 

緊張すると発汗するというのは、人間の生理現象として当然の作用です。

 

中にはもともと緊張しやすい体質の人や、自律神経の乱れで緊張のスイッチが入りやすい人もいます。

 

そのような場合は、心療内科や神経内科でカウンセリングを受けることや、リラックス法や自律神経を整える呼吸法などを教えてもらうことも有効です。

 

緊張を解くための軽い安定剤などの薬物治療を行うこともあります。

 

【足裏の汗で手術を受ける場合はペインクリニックへ!】足裏の汗の治療には、手汗でよく行われる胸腔鏡下交感神経節遮断手術(ETS)は基本的には行えません。

 

ですが、足裏の汗の治療には、「腰部交感神経節ブロック」と呼ばれる手術とも薬物治療とも言えるような、中間的な治療を受けることができます。

 

効果は抜群ですが副作用もあるので、きちんと理解した上で受けることが重要です。

 

腰部交換神経節ブロックってどんなことをするの?

 

人間の体は、交感神経の作用により発汗します。

 

腰部交換神経節ブロックとは、腰にある交感神経に一部にアルコールなどの薬剤を注入して発汗の指令をブロックし、汗が出るのを止めるというものです。

 

1回の手術で1〜数年の効果があり、手術後は90%以上の汗を止めることが出来るとされる、非常に成功率の高い手術です。

 

手術時間は1時間程度と短く、手術後は5時間程度の安静が必要になります。

 

1回の手術につき1泊2日の入院で行われることが一般的で、両足に施す場合は、手術は2回必要になります。

 

傷跡がほとんど残らず、術後の痛みもあまりありませんが、手術中は痛みを伴います。

 

医療機関によっては、点滴で麻酔を入れながら行う場合もあるので、痛みに弱い人などは、手術を受けようと検討している医療機関にあらかじめ確認しておくと安心です。

 

手術というと費用が気になるとことですが、腰椎交換神経節ブロックは保険が適用されるので、手術費用自体は6000円弱程度です。

 

これに、入院費としてベッド代や食事代、部屋代、その他鎮痛剤や麻酔の費用などがかかります。

 

保険に加入している人であれば、比較的費用の負担が少なくて済む手術だと言えるでしょう。

 

気になる副作用は何があるの?

足の裏の汗だけでなく、汗を止める手術には「代償性発汗」という副作用があります。

 

代償性発汗とは、足の裏の汗を止めることで、気温が高い時などに体温調節のために発汗する場所が減るので、そのような時に背中や腰、お腹、大腿部などの発汗が増えるというものです。

 

代償性発汗によって出る汗の量には個人差があり、中にはあまり副作用を感じないまま過ごす人もいます。ですが、腰椎交換神経節ブロックを受けた人の多くに副作用が出るものなので、きちんと理解してから手術を受けるようにしましょう。

 

ほかにも、腰椎交換神経節ブロックの副作用としては、射精障害や勃起障害などが起こる可能性があります。

 

腰椎の交感神経の伝達をブロックすることで、生殖機能に影響を及ぼす危険性があると言え、腰椎交感神経節ブロックを受ける際には、男性は特に注意が必要です。

 

副作用が起きる期間は、足裏の汗を止めている期間と同じだけ続くので、1〜数年は続くと考えておいた方が良いでしょう。

 

子供が欲しいと思っている人などにはあまりおすすめできない手術だと言えます。

 

男性は、手術を受ける前に、副作用の射精障害や勃起障害が後遺症として残る危険性がないかなど、医師からきちんと説明を受け、リスクを理解した上で手術を受けるようにしましょう。

 

腰部交換神経節ブロックを受ける際に注意すること

 

 

腰部交感神経節ブロックは、1度の手術で1〜数年の効果がありますが、効果がなくなると再手術を受ける必要があります。

 

あまりに頻繁に手術を施すと効果が薄らいでしまう傾向があるので注意しましょう。

 

また、腰椎交換神経節ブロックは、汗を止める効果として成功率の高いものですが、ブロック注射を行う腰椎の近くには大きな動脈が通っているので、手術自体は危険性を伴います。

 

ホームページや症例、口コミなどをきちんと調べて、経験豊富な医師や医療機関で手術を受けることをおすすめします。

 

価格をあまりに重視して医療機関を探すことはあまりおすすめできません。

 

きちんと自分が納得できる医療機関を探しましょう。

 

また、中にはきちんと副作用の説明を受けないまま手術を受け、こんなはずじゃなかったと後悔する人もいます。

 

きちんと説明をしない医療機関では治療や手術を受けるのは避けたほうが良いでしょう。

 

足裏の汗での悩みよりも、腰椎交換神経節ブロックをすることによって起こり得る副作用の方が気になる人や、保険に加入していない人、術後安静にしていられない人や、近くに安心して任せられる医療機関がない人などには、手術は不向きであると言えるでしょう。

 

足裏にたくさん汗が出ることは大変辛い症状ですが、手術を受けるよりも他の治療方法などで症状が軽くなったり、抑えられたりすることも出来ます。

 

手術するほどではない軽度の足裏多汗症の人などには、リスクの方が大きいので手術はおすすめできません。

 

腰椎交換神経節ブロックは、どうしても治療が必要という時の奥の手だと思っておくことをおすすめします。